ひらがなで書くと読みやすくなる「ひらく漢字」の一覧

STUDY ライティング

「漢字をひらく」とは、漢字で表記した場合にかえって読みづらくなるのを防ぐために、漢字で書けるところをひらがなのみで表記することです。

漢字をひらいた文章は、大手メディアサイトでも行われています。現代は個人が自由に文章をネット上に公開できる時代なので、戦略的に運営されているWebメディアや個人ブログでも漢字をひらいて表記するようになってきています。

本記事では、具体的にどのような漢字をひらいて表記すべきか分かるように、ひらく漢字の一覧表を作成したので公開します。

ひらく漢字の一覧

ひらくべき漢字の一覧です。いくつかのパターンがあるのでパターン別に紹介します。

(~して)を前に伴う場合はひらく

「読んでください」や「買ってほしい」のように「~して」を前に伴って使われた用言(日本語の動詞、形容詞、形容動詞のこと)は、その用言でよく使われる意味ではない場合、ひらがなで表記します。

例えば、「本を買って見る」と「本を買ってみる」とでは、前者が「見る」の意味で使われているのに対して、後者は「試す」の意味で使われています。後者で「本を買って見る」と表記した場合、「試す」の意味で書いたにもかかわらずそれが伝わりにくくなります。

伝わりやすさという点でも、「~して」を前に伴って使われる用言の漢字はひらいた方が良いです。

読み 漢字 ひらいた漢字
クダサイ (~して)下さい (~して)ください
アル (~して)有る、(~して)在る (~して)ある
イル (~して)居る (~して)いる
イク (~して)行く (~して)いく
オク (~して)置く (~して)おく
ミル (~して)見る (~して)みる
ミセル (~して)見せる (~して)みせる
アゲル (~して)上げる (~して)あげる
ホシイ (~して)欲しい (~して)ほしい

別の動詞と連なる場合は後ろの動詞をひらく

「頑張りつづける」や「頑張りはじめる」のように、別の動詞と連なって複合的に使われる動詞は後ろの動詞をひらきます。一般的に、動詞の連用形の直後に付いた動詞をひらがなにします。

ただし、ひらがなにするかどうかは時と場合によることが多いので、以下に挙げる動詞の漢字をひらくかどうかに厳密になりすぎないようにしてください。

読み 漢字 ひらいた漢字
ツヅケル (~し)続ける (~し)つづける
ハジメル (~し)始める (~し)はじめる
ナオス (~し)治す、直す (~し)なおす

副詞はひらく

副詞に漢字での表記法があってもできるかぎりひらがなにして表記します。ただし、「明らかに」や「率直に」のように名詞と助詞「に」とを組み合わせて使われる場合は漢字で表記します。

以下に、ひらいて使われることが多い副詞をまとめました。

読み 漢字 ひらいた漢字
モットモ 尤も もっとも
オオムネ 概ね おおむね
アラカジメ 予め あらかじめ
タダ ただ
モチロン 勿論 もちろん
ホトンド 殆ど ほとんど
ワズカニ 僅かに わずかに
スデニ 既に すでに
ゼヒ 是非 ぜひ
トリアエズ 取り敢えず とりあえず
タマタマ 偶々 たまたま
スグニ 直ぐに すぐに
トキドキ 時々 ときどき
マズ 先ず まず
サラニ 更に さらに

接続詞はひらく

「即ち」や「従って」のような接続詞も漢字をひらきます。

読み 漢字 ひらいた漢字
タダシ 但し ただし
シタガッテ 従って したがって
ユエニ 故に ゆえに
スナワチ 即ち、則ち すなわち
ナオ なお
シカシ 然し しかし
チナミニ 因みに ちなみに
ナラビニ 並びに ならびに
オヨビ 及び および
アルイハ 或いは あるいは
マタハ 又は または
モシクハ 若しくは もしくは

その他のひらくべき漢字

上記の他にも漢字をひらくべきものがあります。

読み 漢字 ひらいた漢字
イタダク 頂く いただく
マイリマス 参ります まいります
イタシマス 致します いたします
ヨロシイ 宜しい よろしい
ソロエル 揃える そろえる
ムズカシイ 難しい むずかしい
ムズカシイ 難しい むずかしい
デキル 出来る できる
タメ ~する為、~の為 ため
コト ~する事、~という事 ~すること、~ということ
トキ ~する時、~の時 ~するとき、~のとき
ナド など
ホド ほど
ゴト ごと
トモ とも
ソバ 側、傍 そば
マデ まで
サマザマ 様々 さまざま
ヨウニ 様に ように
トイウ ~と言う ~という
タクサン 沢山 たくさん
イツ 何時 いつ
ドコ 何処 どこ
ダレ だれ
イカニモ 如何にも いかにも
イズレモ 何れも いずれも

まとめ

ひらく漢字を覚えてから書くよりも実際にどの漢字をひらくべきか考えながら書いていけば感覚的にひらく漢字が分かるようになります。

また、漢字とそれ以外の比が漢字:ひらがな・カタカナ=3:7になると読みやすくなると言われています。商用目的では読みやすさはユーザーの離脱率に大きく関与してくるので、できるかぎり読みやすい文章を目指しましょう。